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海鷹丸第36次航海を終えて 海鷹丸船長 野田明(31漁工)
海鷹丸は昨年11月14日、専攻科学生33名(男子21名, 女子12名)を乗せ、東京の豊海水産埠頭を出港し、今年の3月5日、113日間、19676.4マイルの航海を終え、全員元気で東京へ帰港しました。今回の寄港地はべノア(インドネシア)、フリーマントル(オーストラリア)、ホバート(オーストラリア)、ヌーメア(ニューカレドニア)の4港でした。
昨年と同様、べノアからフリーマントル間のインド洋ではマグロ延縄実習を行い、前半は天候や海況に恵まれず漁獲も上がらなかったため、心配されましたが、終盤にはやっと天気が回復し、漁獲はそこそこに、静かなインド洋で操業することが出来ました。
フリーマントルでは、本学の茂木准教授を首席とする南大洋調査団総勢29名が乗船し、フリーマントルからホバートまでの約1ヶ月間、南大洋での海洋調査を実施しました。
海鷹丸と南大洋との縁は長く、昭和31年~32年に海鷹丸2世が第1次南極観測事業で「宗谷」の随伴船として参加して以来、続いており、2世で4回、3世で4回、現在の海鷹丸4世は今回で7回目の南大洋行きで、全体で計15回目の南大洋調査航海となります。今年の観測航海は本学独自で行われている研究調査の他、昨年に引き続き国立極地研究所との連携協力協定に基づいた共同調査、そして海鷹丸で初の試みである海洋開発研究機構(JAMSTEC)の南大洋ブイ(m-TRITONブイ)の設置などが実施されました。例年とは違う氷の分布状況や次々と通過する低気圧に悩まされ、当初の予定通りの観測が出来なかったところもありましたが、乗組員と研究員そして専攻科学生を含めた全員一致団結の協力体制で最後まで海洋観測に臨みました。今回の南大洋で得られた様々なサンプルやデーターから今後、少しでも多くの成果が発表されることを祈っています。
南大洋調査後のホバート・ヌーメア間では本学の武田・高木両教授の他、オーストラリア海事大学の教員・学生が乗船し、航海中の船上で海事英語実習を実施しました。英語漬けの毎日でしたが、学生は大変鍛えられました。今回の航海では前述の通り、外国の港に4箇所寄港しましたが、各港では現地の人々との交流を深めることも出来ました。
今回の遠洋航海で、学生は二度と得られない様々な経験や貴重な体験を重ね、専攻科の教育目標である国際感覚を持った高度な海上技術者養成という目的をほぼ達成し、より大きく成長して帰ってきました。卒業後は社会人となり船に乗る者、陸で働く者、そして進学する者など色々ですが、この航海で培われた多くの経験は大きな財産となり、将来、きっと役に立つことでしょう。彼らの今後の活躍に期待したいと思います。
最後に、このような航海が出来ましたのも、学長をはじめ、大学教職員の皆様および今航海に携わった多くの関係者の皆様からのご支援、ご協力のおかげであり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。



