【10月11日(水)開催】 第114回『水産について考える会』のご案内
「蟹工船」の実像に迫る
~雲鷹丸も担った日本のシーパワー~
講演者:宇佐美 昇三
【日時】平成29年10月11日(水) 18時より19時30分
(終了後懇親会開催:1500円会費制)
【会場】東京海洋大学 品川キャンパス 楽水会館
(懇親会場:楽水会館2階 小会議室)
※都合により学内会場が変更になる場合もございます。こちらのホームページをご覧いただき、お越しくだ さい。
【講演概要】
大正期の日本の帆船上で開発され、効率的な漁獲・製造方法を生み出した工船蟹漁業は、輸出の増大に寄与し、当時の日本を支えていました。東京海洋大学品川キャンパスで保存されている実習船雲鷹丸も、その一翼を担ったことが知られています。一方、小林多喜二の小説から、「蟹工船」という言葉に、無秩序な労働環境のイメージを連想される方もいることでしょう。
今回の水産を考える会では、元TVディレクターである講師が40年間にわたって行った文献探索、現地取材、多数の関係者へのインタビュー結果をもとに検証し取りまとめた、工船蟹漁業の歴史、功績など、その全容について解説します。また、「蟹工船」に関する俗論の信憑性、日本が工船蟹漁業を通じて獲得してきたシーパワーなどについても触れ、その実像に迫ります。
【講師紹介】宇佐美 昇三 氏
1934年名古屋市生まれ。立教大学卒業。1970年国際基督教大学修士課程修了(教育学修士)。NHK教育局TVディレクター、総合放送文化研究所主任研究員を経て、1986年に上越教育大学助教授、1989年同大学教授、1993年駒沢女子大学教授、2005年同大学退職、2015年3月まで日本大学芸術学部非常勤講師。
著書に、下記参考図書のほか、「からくり絵箱」(1982年育英舎)、「笠戸丸から見た日本 ―したたかに生きた船の物語」(2007年海文堂出版)、共著に「発想別英語会話教授法」(1973年日本放送出版協会)、翻訳書に「教育工学序説」(ルディ・ブレッツ著、1972年教育調査研究所)。近著予定に「信濃丸の数奇な運命(仮題)」
【参考図書】
蟹工船興亡史(2013年 凱風社)
http://www.gaifu.co.jp/books/ISBN978-4-7736-3705-2.html
♠参加ご希望の方は(一社)楽水会までご連絡くださいますようお願い致します。
楽水会事務局 rakusui@kaiyodai.ac.jp
電話 03-3474-4523