楽水会概要

トップ > 楽水会概要

●概 要

      1. 名 称 一般社団法人 楽水会
      主たる事務所   東京都港区港南4-5-7
  1. 法人成立の年月日   大正10年1月17日
  2. 目 的

この会は、水産業及び海洋に関する学術的進歩をはかるとともに、東京海洋大学と学生の支援、加えて会員の資質向上及び親睦をはかることを目的とする。
この目的を達成するために次の事業を行う。

(1)水産及び海洋に関する学術的調査研究およびその結果の発表
(2)講演会並びに講習会等の開催
(3)会誌の発行及び資料の刊行
(4)東京海洋大学及び学生に対する支援
(5)その他前条の目的を達成するために必要な事業


●定 款

一般社団法人 楽水会 定款


●沿 革

楽水会は、明治21年11月、大日本水産会水産伝習所として開設された伝習所第1回生が結成した「水得会」が母体で、明治30年水産伝習所が農 商務省に 移管されて水産講習所に改組されたので、同31年講習所卒業生も会員に加えて「水産同窓会」に改められ、同時に同窓会誌も発行することになった。

一方で当時欧米に較べ遅れていた水産学ならびに水産業の発展を国策に掲げた時代の要求に応えて、すでに教官・同窓を中心に組織され活動していた「東京水産学会」と合体し同時に会誌の内容充実も図るため、機関誌「水産」を継承して同窓会の機関誌とした。

更に明治40年、新たに同窓等によって「水産研究会」が組織されたので、同窓会は同研究会に合流し、機関誌「水産研究誌」を発行した。これら一連の水産 研究に関する活動によって「水産研究会」は大正10年1月農商務省の認可を得、「社団法人 楽水会」に改組、以来水産に関する研究及び教育に対する支援と同窓の啓発と親睦を図る目的で機関誌「楽水」ならびに名簿を発行する。


●事業及び活動

  1. 水産資源研究施設(高碕記念館)の建設と寄贈。 昭和43年、大学の研究施設の拡充を図る目的で、第3代高碕達之助会長のご遺言により、ご遺族が水産資源研究施設(高碕記念館)を学内に建設し東京水産大 学に寄贈された。 (昭和63年老朽化のため撤去され、代替施設として平成12年、跡地に共同研究棟が新築された)
  2. 楽水会館の建設。 楽水会創立80周年記念事業として、平成12年6月第79回楽水会総会において楽水会館の建設が承認され、翌13年から会員に呼掛けて建設資金の募金を開始した。 平成16年4月総工費1億5千万円をかけて、楽水会員永年の夢であった楽水会館が完成、大学に寄贈した。同時に館内の一室に楽水会の事務所を設けた。
  3. 「東京水産大学創立百周年記念学術研究奨励基金」の設立。 昭和63年、東京水産大学創立百周年記念事業として、楽水会が中心になって、産業界及び会員から寄付を募り「学術研究奨励基金」を設立した。 大学と楽水会で「基金の運用に関する協議会」を設置して、下記のような水産に関する教育・研究活動等の振興を目的として支援をおこなっている。 1) 内外の独創的な研究に対する援助。 2) 研究者の海外派遣に対する援助。 3) 外国人研究者の招聘及びその研究に対する援助。 4) 海外の学術研究及び国際研究会に対する援助。 5) 東京水産大学学生の海外留学及び外国人留学生の研究に対する援助。 6) その他特に必要と認められたものに対する援助。
  4. 講演会・シンポジュームの開催 1) 百周年記念学術研究奨励基金による奨励研究に関する学術講演会。 2) さかなと健康に関する講演会。 3) その他会員ならびに学生に対する啓発のための講演会。
  5. 東京水産大学の教育・研究に対する協力。 地域共同研究センタ-に対する協力等。
  6. 水産教育に対する支援 産業界への人材の供給と東京水産大学及び学生のために企業情報の提供並びに就職に関する会社説明会等。
  7. 在野の同窓研究者等による調査研究論文の紹介と発表(楽水誌上)
  8. 練習帆船「雲鷹丸」の保存と整備。 「雲鷹丸」は明治38年日本最初の鋼製帆船として竣工、以来水産講習所の第2代練習帆船として、遠洋漁場の開拓、工船漁業の開発等我が国遠洋漁業の発展に大きな足跡を残した。 昭和4年廃船になり越中島に係船されたが、昭和37年に品川キャンパス内に大学の研究資料として移設されたが老朽化がはげしいため、昭和45年楽水会が中心となって復元整備をおこなった。 同船は平成10年10月国の登録有形文化財として登録された。
  9. 水産講習所初代練習船「快鷹丸」の遭難紀念碑の保存と整備。 明治40年韓国東岸でさば資源調査中、9月9日迎日湾口で台風により遭難難破した。 このとき死亡した教官1名と学生3名の霊を弔って建立された紀念碑。
  10. セミ鯨骨格標本の保存と整備。 1961年、アラスカ・コジャック等沖で日本水産(株)、大洋漁業(株)、極洋捕鯨(株)(当時)の3社共同操業によって捕獲された2頭の内の1頭で、鯨 類研究所から寄贈された成体の完全骨格標本である。他の一体はスミソニアン自然史科学博物館に寄贈された。 セミ鯨は絶滅危惧種に指定されており、本学に保存されている標本は世界的にも貴重な資料になっておりますが、永い年月のあいだには傷みもひどくなっているので、楽水会が主導して国や関係産業界に働き掛けて修復のための資金集めを行う。
TOP