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2022.08.01 16:23

楽水会会長退任のご挨拶

一般社団法人楽水会 前会長 田畑日出男(13漁大・13専・3修)

 楽水会会長退任にあたり、会員の皆様に一言ご挨拶申し上げます。

 平素より皆様方には一般社団法人楽水会の活動や事業について温かいご理解とご指導、ご支援いただいておりますことにこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。
 去る6月11日には楽水会の第11回(通算101回)通常総会を無事終了し、その後に楽水会創立100周年記念式典・祝賀会を開催しました。何かとご多用のなか、鈴木俊一財務大臣、小野寺五典元防衛大臣、白須敏朗大日本水産会会長、井関俊夫東京海洋大学学長をはじめ、ご来賓の方々のご臨席を賜り、同窓の方々も遠くは米国をはじめ各地から約440名と多数ご出席をいただき、盛大に挙行されたこと誠におめでとうございました。

 私は1981(昭和56)年から40年間理事をさせていただきました。その頃の主な出来事は、1988(昭和63)年に大学が100周年を迎えるにあたっての募金活動であります。
 皆様からいただいた「創立百周年の寄付金」は大学に寄贈し今日まで「学術奨励研究基金」として楽水会と大学で適正に管理され、学生の留学支援等に役立てております。
 次いで、2001(平成13)年に楽水会が80周年を迎え長年の課題であった、会の活動拠点となる楽水会館建設を決め、大学のご理解を得て皆様の寄付金で楽水会館が2004(平成16)年に完成し大学に寄贈しました。

 私が会長理事に就任したのは2009(平成21)年でした、樽井前会長の方針を引き継ぎ二つの使命に取り組みました。
 一つは楽水会館を拠点にして楽水会の活性化を図り、会員に期待される楽水会にすることでしたが、その矢先に東日本大震災が発生しました。多くの同窓が被災されましたので、先ずその対応に追われました。
 被害が大きかった東北地方には同窓の方が多いため、水産業の復旧・復興に取り組むために原武史理事(7増大)を委員長とする調査研究委員会を同年6月に立ち上げました。岩手・宮城・福島・茨城各県の楽水会支部長にもご参加いただき、委員会で検討した成果をもとに今後の対応のための提言書をまとめ、水産行政及び水産関係各方面に発信しました。
 楽水会の活性化に関しましては、学生支援のための楽水ランチセミナー、水産について考える会〔竹内正一名誉教授(7漁大)の研究会を引き継ぐ〕、合同企業就職相談会、楽水ボート免許教室、等を行ってまいりました。 その間、2012(平成24)年には公益法人制度改革に伴い、一般社団法人楽水会に移行し登記を行いました。また、大学への支援として鯨ギャラリーの建設、マリンサイエンスミュージアム(旧水産博物館)の開設、中部講堂の耐震補修、等に協力してまいりました。

 二つ目は、財政再建でありました。東日本大震災では多くの会員が被害を受け、また個人情報保護法で会員名簿が作れないなど会員が減る要因がありました。活動を活性化し、情報発信しながら会員を増やすべく思いがありました。更に賛助会員制度を設け企業等の支援を得ました
 2019(令和元)年7月からは新型コロナウイルスパンデミックの中ではありましたが、100周年記念事業に取り組み、記念誌の編纂、募金活動、式典・祝賀会の計画を順調に進めてまいりました。

 100周年を機に、炭井孝志さん(26漁大)に新会長をお願いしました。
 理事・会長として40年にわたり皆様方にご支援・ご協力をいただき、また歴代の役員、事務局の方々には大変お世話になりました。

 私の力不足のため充分な活性化には至りませんでしたが、残された更なる発展と財政健全化、準会員制度など新会長・役員の方々に託し、会員の皆様方のさらなるご支援・ご協力をお願いするとともに、ご健勝・ご多幸をお祈りして退任とお礼のご挨拶に代えさせていただきます。

長い間ありがとうございました。

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