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2016.11.29 11:18

酔魚の交わり ―野村稔先生の研究と人の輪―

                                     野村稔先生を偲ぶ会 著

 東京水産大学(現東京海洋大学)元学長野村稔先生は、平成28年3月30日急性心筋梗塞のため、薬石効なく85歳でご逝去されました。あまりにも突然の訃報に卒業生をはじめ関係者の悲しみは想像を超えるものでした。

 先生の薫陶を受けた者から「野村稔先生を偲ぶ会」を開催しようとの声が上がり、平成28年7月3日(日)に楽水会館鈴木善幸ホールにおいて、全国から87名の参加者を得て開催することができました。生前こよなく酒を愛した先生を偲ぶために、参加者一同が全国から銘酒等を持ち寄り、これを嗜みながら先生のご遺徳を偲びました。当日の同級生、先輩と後輩との語らいなどの様子は、写真を見ていただければ窺い知ることができると思います。その席上、先生の経歴、業績、先生の思い出等を綴った冊子を刊行しようとの声が上がり、参加者の賛同を得て編集作業に取り組んできました。

 編集に当たっての基本的な考え方としては、偲ぶ会の記録を残すことを原則として、先生の昔の写真、講演資料等をできるだけ集めることを試みましたが、時間や経費の関係もあってすべての資料を掲載するまでには至りませんでした。表題についてもいろいろ議論してきましたが、先生を語るときにお酒なくしては語れないところから、最終的には「水魚の交わり」をもじって「酔魚の交わり」に決まりました。

 先生を偲ぶ原稿は、講座出身者等楽水会会員では水産講習所第48回から東京水産大学第34回卒業生まで、先生の薫陶を受けた者71名からの寄稿があり、教育者としての先生が如何に偉大であったかが理解できますし、特別会員等関係者6名からの寄稿もあり、先生の交友関係の広さを表すものとなりました。寄稿文の内容は先生の教育・研究に対するものをはじめ、先生が若かりし頃の奥様との交際、酒にまつわる話が随所にみられ、普段は耳にすることがない歌唱力をたたえたものなど多岐にわたっており、在りし日の先生を偲ぶという当初の目的は十二分に達成された冊子となっていると考えています。

 内容は「遺影等、参加者集合写真、はじめに、挨拶(発起人、東京海洋大学学長、楽水会会長、卒業生代表)、先生を偲んで、欠席者のコメント、弔電、先生の略歴、叙勲受賞等、委員会委員等、養鱒関係技術開発研究における先生の功績、書簡等、研究業績一覧、講演等資料、遺族挨拶、おわりに」のように構成されています。

また、表紙と裏表紙には佐藤魚水(本名:高橋哲夫4増大4専)氏作によるヤマメとイワナのカラー魚拓が使用されており、作者が述べておられるように最高傑作の品とのことで、芸術的にも価値のある装丁となっていますので、本棚に飾っておくものではなく、卓上に置いても見ごたえのあるものに仕上げられていると自負しています。

 限られた経費の中で印刷しなければなりませんでしたので、当日の出席者、寄稿者等への配布を差し引きますと、40部程度の残部が見込まれていますので、先生にゆかりのある同窓各位のご要望にもある程度はお応えできるものと思っています。

「酔魚の交わり」はA5版縦書き(一部横書き)、上質製本、カバー付き、216ページとなっており、実費として1部2,000円(送料込み)でお届けしますので、希望者は楽水会事務局までお申し込みください。

 野村稔先生を偲ぶ会事務局としては、追加して印刷することは経費の関係で困難ですので、申し込みが多数の場合には、先着順で配布する旨ご承知おきください。

                         野村稔先生を偲ぶ会事務局  原 武史(7増大)

偲ぶ会表紙カバー_表紙_下版

 『酔魚の交わり』

ー野村稔先生の研究と人の輪ー

著:野村稔先生を偲ぶ会

定価:2,000円(送料込)

購入ご希望の方は、楽水会事務局まで

 

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