楽水 ボート免許教室の再開について
山田 憲次(30海工)
今春、楽水ボート免許教室は楽水会の事業として再開しました。私はボート教室運営委員会のメンバーとなりました監事の山田(30海工)です。
当初 楽水ボート免許教室は平成12年に楽水会と田中芳克(10漁大10専)氏との間で業務委託契約を締結、開始しました。 現今に至るまでの18年間、母校の学生・教職員や卒業生の要請に応え、受講者の総計は 約1000名を超える程の実績がありましたが、昨年 田中講師がご病気で逝去され、中断していました。
正に楽水会の事業として相応しいボート教室を再開するべく、松野事務局長が中心となって大変なご苦労の末、めでたく再開することが出来ました。
私を含めて 理事会のメンバーのうち数名は此の教室にお世話になり 小型船舶操縦士免許を取得しています。この機会に、会員や準会員の皆様に是非、ボート免許取得に挑戦して欲しいと思い、拙文を寄せた次第です。
小船による海上実習や河川や海岸近くでの調査・研究では、ボート操縦免許を必要としますが母校ではその取得のカリキュラムがありません。従って、楽水会が母校の肩代わりに、教室を開講しています。在学生は卒業後の進路によっては 履歴書の資格欄に記載出来る特技項目になります。私の場合は自由気ままな釣りがしたくて、ボート免許を取得しました。堤防釣りは中々釣れない、乗合船は自分のペースで釣りが楽しめないということで、手漕ぎボート釣りで三浦半島、真鶴、沼津、西伊豆辺りに行っていました。
但し、手漕ぎボートは風や逆潮に弱く、岸に戻るまで必死でオールを漕いだことが何回もありました。そこで辿り着いたのが、船外機付きレンタルボートでした。これが大正解!
実に快適です。好きなポイントへ自由に早く、遠くへ移動でき、船も安定して爽快な釣りが楽しめます。私は主に館山の浜田港にあるアジロボートを利用しますが、料金は4人乗りで1日2万円前後です。自分で釣った魚をその夜、刺身にして一杯できるのは釣り人の醍醐味ですね。
さて、当ボート教室で取得できる資格は最終の国家試験の合格を経て小型船舶操縦士(1・2級)です。船舶のサイズはいずれも20トン未満です。ボート教室の課業は学科(座学)講習と実技講習で構成され、学科講習は楽水会事務所、実技講習は東京港、ボート乗降場所は品川キャンパス 係船所でそれぞれ行います。教習用ボートはヤマハ FRP東水2号で 田中講師の所有した船舶です。
この度、彼のご遺族から楽水会へ寄贈頂きました。
ボート教室の受講料は一級 105,000円 二級 86,000円 (学科・実技講習料、学科試験料、実技試験料、身体検査試験料、申請代行料、登録免許税を含む 消費税込み)です。なお、楽水会々員には受講料割引の特典があります。海を身近に感じ、親しむことのできるボート免許に是非この機会に挑戦されたらいかがでしょうか。
現在、ボート教室の講師は濱田実さん( 漁大21/専21)で略歴を簡単にご紹介いたします。母校ではヨット部としてご活躍され、専攻科卒業後、40年以上にわたり新和内航海運(株)にご勤務ののち、平成30年1月より楽水ボート免許教室の講師にご就任頂きました。1級小型船舶操縦士、小型船舶操縦士インストラクター等の資格を有し、講習生の学科、実技講習に日々奮闘いただいており、丁寧、親切な講習については、講習生から好評を頂いております。3月末に開講し、4月末時点ですでに10名を超える講習生が講習を受け、1級合格者も出ています。(株式会社ファンテック 代表取締役・楽水会監事)