濱田　実（21漁21専）

　今春から楽水ボート教室の講師を勤めている濱田です。現在までに本学学生並びに関係者約20名の講習を行いましたが、皆さん優秀な受講生ばかりで小型船舶操縦士試験に全員一回で合格を果たしており、講師として少し安堵しているところです。

　ところで小型船舶操縦士の免許は取得したものの、その後ボート操縦の機会がなく改めて実技講習をして欲しいとの希望が寄せられました。そこで事務局で検討の結果今年９月より新たに操縦訓練の場をステップアップコースとして開催することになりましたので皆さんに紹介したいと思います。

　この教室は講習艇を使用し約２時間操縦技術を磨きながら東京港周辺を海から観察しようという内容になっています。具体的には本校ポンドを出航しレインボーブリッジを通過し、豊洲市場前等の東京港を経由しポンドに戻ってくるルートを基本コースとしています。途中月島埠頭などに海鷹丸、神鷹丸、汐路丸が係留している場合はその雄姿を間近くで見ることも可能です。

　皆さんは東京都港湾局の運河ルネサンスをご存知でしょうか。身近なところでは本校品川キャンパスを囲む京浜運河、天王洲運河、高浜運河や越中島キャンパスに接する豊洲運河など、東京都は５地域10数ヶ所運河周辺の魅力を向上させ、観光の振興、運河周辺地域の活性化を推進するため護岸や水辺周辺の整備を進めています。最近は神田川などの河川を含め、東京都の水辺が以前と比べて随分綺麗になったと気付いている人も多いでしょう。東京都はアムステルダムやベニスのように河川や運河を観光資源にする旨、推進したい意向です。

　操縦技能を習得し、併せて船上から東京港各地域の運河やその周辺の様子を視察出来るのもボートならではの魅力ですので、興味のある方は是非このコースへの参加をお勧めしたいと思います。