メールマガジン

トップ > メールマガジン > 6年たって思うこと
2020.06.02 15:14

6年たって思うこと

宮本康司(海5環境49修)

 まず、初めに今春に退官された私の大学院時代の恩師であります坪井先生へご退官おめでとうございます。​ご在任中はひとかたならぬご厚情とご指導を賜り、ありがとうございました。今後のご健康とご活躍をお祈りいたします。

 私は現在、広島県に在住しておりますが、東京海洋大学の方々のご活躍などは情報番組や新聞で度々見ることがあり、また、自宅に送られてくる「樂水」を読んでそのたびに東京海洋大学にいたころを思い出したりするのですが、本原稿を作成するにあたり改めて大学の様子や活動の様子をHPなどみて大学時代の思い出を思い出し懐かしい気持ちになりました。以下の文章にて僭越ながら大学時代に学んだ事や今に活かしている事などを記載させて頂ければと思います。 

 私は2008年に当時の海洋科学部海洋環境学科に入学し、その後の海洋科学技術研究科海洋環境保全学専攻での大学院博士前期課程への進学を含め、合計で6年間東京海洋大学に在籍しました。 
 まず、大学時代はやはり大学3年での1カ月間の航海実習が一番思い出深いです。
 実習の中では、最初船酔いなど大変と思うこともありましたが、船の操縦を行ったり当直(ワッチ)で監視を行ったり、屋久島など中々行くことのない場所に船で上陸したり、皆で長期間船の上で過ごすことなど、終わってみればとても貴重で充実した体験となりました。

 その後、大学4年の時に学んだ数理数学に興味をもち、坪井先生へ師事し大学院で2年間学び研究を行いました。今まで深く学んだ事のなかった分野に挑戦したこともあり、最初は数理科学分野の本をみて学習し、計算プログラミング言語を一から習得するなどひたすら勉強する日々でした。分からない事が多くあり、不安もありました、坪井先生のご指導の下、講義中で質問や理解の確認を頻繁にさせて頂き理解を深めていくことで、少しずつ理解する事ができ、数理科学の奥深さや未知の部分を究明していく面白さなどを学ばせて頂きました。

 大学を卒業し、社会人となり今になって改めて感じるのは大学生活の中で実習やサークル活動での集団活動や、大学院時代に坪井先生の下で学んできた中で人に支えられ、人と一緒に取り組んでいくことの楽しさや大切さ、何事にも粘り強く物事にあたることの重要性を学ばせて頂いたという事です。それは今の社会人として過ごす中でとても貴重な財産となっております。 

 現在私は、海洋大学の先輩とのご縁があり、広島の建物管理会社に就職し5年目となっています。仕事の内容としてはプールの運営や公園、留学生会館など多岐にわたる施設の管理やイベントの会場設営等など人の生活を縁の下から支える仕事を主に行っています。その内プールの運営では、6月~9月までの期間でファミリープールの運営管理業務を管理者の1人として行っており、私は主にスタッフの指導及び管理を行っております。スタッフは未経験の人で大学生が大半となり、開園前の6月に複数回講習を行ってから開園し業務を行う形となりますが、お客様からの予期していない質問や不測の事態での対応などが多くある為、最初は戸惑い慌ててしまうスタッフが多いのです。
 全体の朝礼や個人別に指導を逐一何度も粘り強く行う事で、また焦ることなく行い続ける事で、開園して1か月になるとスタッフ間でも連携して不測の事態にも焦ることなく対処できるようになってきます。こうした業務を行う中で大学時代に学んだ事を活かしつつ日々様々なことに取り組みながら、仕事をしています。

 また、大学関連としましては楽水会の広島県支部があり集まりに参加させて頂いた事があります。 
 様々な業種で働かれ活躍されている方々との交流は、大学時代の思い出話で盛り上がるなど、とても有意義な時間となりました。

 最後となりますが、現在コロナウィルスの影響により自粛を余儀なくされており、収束後もテレワークやネットでの授業など様々な社会の変化が起こることが予想されておりますが、東京海洋大学が過去の変革と同様にこの変化を乗り越えさらに発展していくことを心よりお祈りしております。

株式会社オオケン

 

 

 

TOP